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口頭から書写へと伝承メディアの変化をとおして大乗仏教が誕生した―。デリダらのテクスト理解、オングらの口頭伝承の研究、キャントウェル・スミスらの聖典研究など、西洋人文学の成果を照合しつつ、東洋の仏教について思想史・社会史の観点から新説を提起する力作。
第1部 仏教とエクリチュール(エクリチュール論から照らす仏教研究―大乗経典研究準拠枠構築のこころみ大乗経典の創出―経典制作が開くあらたな仏教世界)第2部 仏教と聖典(大乗仏教起源論再考―過去と現在のあいだの共同主観の場大乗経典継承の歴史―一九八〇年代以降の大乗経典研究聖なる書物のかなたに―伝統仏教と大乗仏教の経典の差異)第3部 仏教とメディア(口頭伝承と書写―パーリ聖典、律蔵、大乗経典媒体の展開としての仏教史―教典研究と人文学の課題思考の痕跡としてのテクスト)