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戦国時代の城は、戦闘だけでなく、政治や経済の中心としても活用されていた。今川氏の4つの城館「駿河府中今川館」「興国寺城」「高天神城」「吉田城」を取り上げ、当時の地理的条件、政治情勢、物流のルートなどから検証する。見えてきたのは、これまで明らかにされることのなかった、領国安定のための戦略だった。最新の考古学の成果も踏まえつつ、文献史学の立場から、城郭研究に挑み、大名による領国支配の新たな視点を拓く。
第1章 城の『報告書』とは何か第2章 経済的拠点から始まった政治の館―駿河府中今川館(室町期今川氏の疑問今川氏入国以前の府中今川館について)第3章 今川・武田・北条同盟締結の「場」―興国寺城(興国寺城とは大規模改築と駿甲相三国同盟興国寺城に入った人々)第4章 水運拠点としての城―高天神城(高天神城とは高天神城の領主地域との連携)第5章 国衆の居城に始まる東三河の中心地―吉田城(吉田城と今橋城牧野氏と今川氏の被官層吉田城下の武家吉田城と牛久保城)