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徳川幕府から天皇への平和的な「大政奉還」は世界史的に珍しい現象である。その原動力となったのは「慕夏思想」から転じた朱子学的理想主義だった。二重の「回心」はどのように進められたのか。下巻では、山崎闇斎と「崎門三傑」の理論を震源とした、幕末の歴史の見直し運動の特徴と影響を問題史的に検討し、そのプロセスを明らかにする。
歴史への「共鳴・掘り起し現象」聖人から極悪人へ「輸入史観」適用の無理源義朝は大悪人か自ら権力を放棄した朝廷「華」を目指す「夷」の優等生歴史の過ちを正すという発想―大政奉還の預言失徳・無能の天子・後醍醐天皇批判天皇批判の逆効果応用問題としての赤穂浪士論現人神の育成者へ、そして明治維新へ