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軍艦島―独特の景観を持つその廃墟は、国家にとって近代化の威信の証しであり、地域にとってはアイデンティティの源泉、時には失われたものへのロマンティシズムの対象として扱われ、そして今や人類的な歴史遺産となろうとしている。産業遺産をめぐる重層的な「表象実践」(意味づけと活用の営み)を世界の炭鉱遺産の比較の中で論じる好著。
「遺産」化現象と現代社会第1部 文化遺産とその表象(文化遺産とは何か廃墟から文化遺産へ労働文化の文化遺産化とその問題)第2部 炭鉱の記憶と遺構(日本の産炭地の経験をめぐって炭鉱遺構・遺物の展示と表象―歴史と事例文化遺産保存の場における記憶のダイナミクス―社会学的記憶論の再検討を通じて)第3部 軍艦島―日本の産業遺産と「地元」住民による表象実践(「軍艦島」への多様なまなざし「地元」の創出―軍艦島と地域社会地域社会における軍艦島の活用リスケーリングされる炭鉱の表象)産業遺産は社会に何をもたらすのか
軍艦島をめぐる、国家から地域・個人に至る重層的な表象実践(意味づけと活用の営み)を、世界の炭鉱遺産との比較の中で論じた好著。