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「古池や蛙飛び込む水の音」芭蕉のこの俳句を英語で説明するとき、「蛙」をa frogとfrogsのどちらで訳すべきだろうか。単数か複数かを決めないまま翻訳することは英語では許されない。ほかにも「ちらちら」「どんどん」などの擬音・擬態語、「雨ニモ負ケズ」の漢字カタカナ交じりの表記、「顔が能面のようだ」といった比喩など、翻訳困難な日本語表現を紹介。夏目漱石も村上春樹も登場する、海を越えた日本語論。
序章 翻訳とは、つまり、何だろう?第1章 こぼれ落ちる響き第2章 ひらがな、カタカナ、漢字第3章 比喩は翻訳できるのか第4章 過去の話なのに、現在形?第5章 日本語の数はおもしろい第6章 「ですます」が「である」に替わるとき第7章 受動文の多い日本語、能動文の多い英語第8章 翻訳に見る「日本語」の文体