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“もう、お終ひにする。”戦後の知識世界に輝く批評家・小林秀雄(一九〇二‐八三年)が晩年、10年にわたって取り組んだ『本居宣長』は、執筆に難渋し、結論に達しないまま終わってしまった。小林が『本居宣長』を選び、引き受けた理由は、どこにあったのか。なぜ、最後の仕事でここまで挫折してしまったのか。集大成ともいうべき大作を分解し、丁寧に読み解きながら、「小林批評」の栄光と挫折を考察する。
序章第2章 『本居宣長』という書物第3章 外堀を埋める―『本居宣長』を読む・その1第4章 源氏物語のほうへ―『本居宣長』を読む・その2第5章 『古事記伝』を読む―『本居宣長』を読む・その3第6章 『古事記伝』という仕事第7章 小林秀雄の悲哀